技術ガイド · 設計・計算
脱硝に必要な還元剤の量は、低減するNOxのモル数に当量比(NSR)を掛けて求めます。理論上、アンモニア(NH₃)はNO 1 molに対して1 mol、尿素(CO(NH₂)₂)はNO 2 molに対して1 molが必要です。
4NO + 4NH₃ + O₂ → 4N₂ + 6H₂O
CO(NH₂)₂ + H₂O → 2NH₃ + CO₂
n = Q × (Cin − Cout) × 10⁻⁶ ÷ 22.414
NH₃ = n × NSR × 17.031, 尿素 = n × NSR ÷ 2 × 60.06
この計算は、NOxをすべてNOとみなして求めた値です。NO₂の割合が高い場合は、NO₂ 1 molにアンモニア4/3 molが必要になるため、使用量が増えます。
排ガス 50,000 Nm³/h、入口NOx 150 ppmを50 ppmまで低減し、NSR 1.0、40 wt%尿素水(比重1.11)を使う場合です。
NSR(Normalized Stoichiometric Ratio)は、実際に注入する還元剤の量を、理論上必要な量で割った値です。1.0なら理論量どおりに注入するという意味です。
どちらも脱硝の還元剤として使われます。尿素水は取り扱いと貯蔵が比較的容易で、アンモニア水や無水アンモニアには専用の貯蔵・安全設備が必要です。設備構成と法令上の管理基準をあわせて検討してください。
排ガス量と濃度の基準をそろえれば問題ありません。排ガス量を乾きガスのNm³/hで入力したなら、NOxも乾きガス基準のppmを入力してください。また、酸素換算前の実測濃度を入力する必要があります。酸素換算後の排出基準値をそのまま入れると、使用量がずれます。
文:マイクロワン技術研究所 · 最終更新:2026年11月1日 · 技術ガイド一覧へ →
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